VOICE

エントリー作品に寄せられたお声&著者からのお返事

ファンレターと著者からのお返事コーナーです。掲載許可をいただいたもののみ掲載しています。
一覧は以下のように表示しています。基本的に作家名の50音順、最新の日付のものが上にきています。
○○先生
作品名〔○○部門参加作品〕
往信:○○さまより ○○さまへ
○○さま
メッセージはここに掲載
贈り主
返信:○○さまより ○○さまへ
○○さま
メッセージはここに掲載
贈り主
〕 〔〕 〔〕 〔〕 〔〕 〔〕 〔〕 〔〕 〔〕 〔
相沢たかし先生
あたたかい雪〔「あたたかい雪」短編部門参加作品〕
往信:霞 降夜さまより 相沢たかしさまへ
相沢たかしさま
初めまして。novelaエントリー作家の一人です。
「あたたかい雪」のお話、拝見しました!

短い中に、ぐぐっと背景を想像させるドラマがあって、
静かなドキドキが維持される、この緊張感。
そして、なんともいえないラスト・・・。

"なりきれない"、という印象が、
切ないけど、すごく綺麗に映りました。
胸にじわりと残って、素敵でした。
この「あたたかい雪」のテーマですが、
実は私の、初めて投稿させて頂いたテーマで、
同じ「あたたかい雪」で書かれた「MIYAKOさま」の作品、
そして今回の「相沢さま」の作品、
まるで正反対というくらい対照的で、衝撃でした。

こんな限定的なフレーズでも、
人によって、本当に鮮やかに、
描き分けられるものなんですね・・・!

私も「ものかき」の一人として、
何かまた、新しいことを教わった気がします。

風情と、ささやかでリアルな感動を、
同時に味わわせて頂きました。
楽しいひとときを、ありがとうございました。
2009.4.2 霞 降夜
返信:相沢たかしさまより 霞 降夜さまへ
 霞 降夜さま、初めまして。相沢たかしでございます。
 早速のご感想、まことにありがとうございます。正直に申し上げまして、こんなに早くファンレター(と、書きますと、気恥ずかしいですが)を頂けるとは予想しておりませんでしたので、少々驚いております。
 「あたたかい雪」をテーマとして投稿されたのは、霞さまだったのですね。霞様の、記念すべき最初の投稿テーマに参加させていただきまして、光栄に思います。
 さて、この「あたたかい雪」のように、通常 結びつかない言葉を二つ並べる表現は、読み手の興味を引くテクニックとして知られます。プロの方では、開高健さんなどが多用された方法でしょうか。例えば、「輝ける闇」がそうです。
 このようなタイトルの場合、矛盾する二つの要素を兼ね備えたストーリィを作る必要があると考えました。そこで、まず、「あたたかい雪って、なんだろう?」というところからスタートしたのです。
 結局ラストでは、「雪になりきれなかった雨」と「彼女が背を向けて目にためた涙」をかけているわけですが、「あたたかい雪というんだから、水だろう」と考えてしまうのが、私の思考パターンのようです。脱却したいと思いつつ、なかなか抜け出せずにいます。
 掌編・短編を苦手とする私にとって――だからといって、長編が得意なわけでもありませんが――、今回のような距離感のお話が書けたことは、純粋に喜ばしいことです。しかし、その一方で、「もっと澄んだ小説にしたかった」という思いが、わだかまっています。うまく表現できないのですが、まだ文章によどみがあるというか、言葉の選び方が鈍くてピントが呆けているような感覚を覚えます。今後、掌編を書くにあたって、少しでも上達していけたらと思っています。
 せっかくご紹介いただいたので、「MIYAKOさま」の作品も拝読いたしました。
 「対極」とお感じなるのは、恐らく、文体だと思います。
 MIYAKOさまの文体は、椀のなかの麺がすべて一本で繋がっているかのような、つるつるといつまでも流れていく独特の文体で、それでいてうっとうしくもなくギリギリ許せるくらいのところを綱渡りっていうか、火の環くぐりをするトラのような気分に読者をさせるというハラハラ・ドキドキの一大スペクタクルを体験させてしまう かなり強制力の強い能力ですね……って、こんな感じでしょうか。
 この手の文章を読むと、いつも、回り続ける糸車を思い出します。私の文章は、もっと短いことが多いです。一文が長くなればなるほど、きちっとした文章を書きにくくなりますから。そういう意味で、MIYAKOさまの文体は、技術的にかなり高度なものだと感じます。
 テーマの捉え方としては、私が「あたたかい雪=水――つまり、形容詞『あたたかい』は『雪』にかかっています」と考えたのに対して、MIYAKOさまは「あたたかい、雪(の想い出、もしくはエピソード)」という風に形容詞「あたたかい」の被修飾語を切り替えたのだろうと推測します。MIYAKOさまの場合、「あたたかい」は(想い出orエピソード)の部分にかかっているわけですね。大変おもしろい発想で、今後の参考にさせていただこうと思います。

>こんな限定的なフレーズでも、
 前述のように、確かに縛りはあります。しかし、ある一点を通る直線が無限にあるように、可能性は常に存在します。それが、アートの面白さであるし、同時に、恐ろしさでもあるのだろうと感じています。私も、いい勉強をさせていただきました。ありがとうございました。
 それでは、失礼致します。

2009.4.3 相沢たかし
嘉月 碧先生
ただキミのために・・・〔「花の声」「緑の心」短編部門参加作品〕
往信:霞 降夜さまより 嘉月 碧さまへ
嘉月 碧さま
 二度目のお便りで失礼します。霞 降夜です。

 いろいろと作業を終えて、ホッと一息をつきたいな、と思ったときに、
 トップページの「ただキミのために・・・」「花の声」「緑の心」が、パッと飛び込んできました。
 タイトルとテーマ、それだけで心地よい期待が持てました。もちろん、読んで満足!です。

 最近、短編の魅力を考えさせられる機会が増えました。
 ディープな世界観や、脈々と続く人物の営み、を表すには弱いのかもしれませんが、
 一瞬の鮮やかさを切り取ったり、やさしくゆるやかに別の世界へいざなったり、
 短編には短編の、替えがたい「よさ」があるのだなぁ・・・と、読み終えて改めて実感しました。

 何より、読み手にほほえみかけるような、敷居の低さがありますよね。
 「積極的に楽しみたい」「思いきり冒険したい」ときは、長編を手にとってみたり、
 「ほんのちょっと楽しみたい」「頭をほぐしたい」ときには、短編を選んでみたり・・・。

 そういう意味では、短編でこのテーマを描かれた、嘉月さまのチョイスは絶妙ですね!
 わたしは期待通りのものを受け取って、にこにこと穏やかに眠りにつけそうです。

 素敵な夜をいただいたことに、お礼を言いたかったので・・・
 ありがとうございました。霞 降夜でした(^^)
2008.11.6 霞 降夜
返信:嘉月 碧さまより 霞 降夜さまへ
 【ただキミのために・・・】を読んでくださり、ありがとうございます!

 このお話は夢に落ちる瞬間に思いついた物で、動物視点のお話があるのだから、植物でもいいじゃないかと思い、書いた物です。
 長編よりも短編で書いた方がいい作品ってありますよね。
 これはまさにそれに当てはまる物だと思います。

 確かに長編には長編の良さ、短編には短編の良さがあり、一概にどちらが良いとは決められません。
 それでも気軽に読んでいただけるような作品、と言う点では短編が適していると私も思います。

 そんな中、拙作を読んでくださり、しかも気に入っていただけた、ということが本当に嬉しいです!
 これからも色々な作品を書きたいと思いますので、また是非読んでやってくださいませ。

 読んでくださった上に感想までありがとうございました!
2008.11.8 嘉月 碧
嘉月 碧先生
I sing a song for you〔「歌」短編部門参加作品〕
往信:霞 降夜さまより 嘉月 碧さまへ
嘉月 碧さま
 はじめまして。霞 降夜と申します。
 novelaさんの「歌」カテゴリに吸い寄せられた一人です。

 実は以前から、お便りをしてみたかったのですが、
 最初のお話を読み終えたとき、リンクしたお話「one」も気になってしまい・・・
 と、やっているうちに、すっかり遅くなってしまいました。
 (新作も出されているのに、過去作品の感想ですみません・・・)

 お話、とても好きです。涼しい感じがしました。
 それでいて、心をかすめていくものが、確かにありました。
 さらに、視点を変えたお話が用意されている、っていうのが素敵でした!

 「やったぁ」と思って(笑)、そちらも拝見しました。
 こちらは、うって変わって、熱を感じる作品でした。
 終盤、二つの作品が絡み合っていくのが心地よく、ドキドキしました。

 こんな見せ方もあるのですね!!よい勉強になりました。
 今後とも、novelaさん繋がりで、何かしらご縁があるかもわかりませんので、
 その時はどうぞ、よろしくお願いいたします。。。

 ではでは・・・
2008.7.10 霞 降夜
返信:嘉月 碧さまより 霞 降夜さまへ
霞 降夜さま
 初めまして。嘉月碧です。【I sing a song for you】を読んでくださり、ありがとうございます。
 しかもリンク作品である【one】も読んでくださったようで、本当にありがとうございます!

 私も「歌」カテゴリに惹かれて、エントリーさせていただきました。
 でも実はこの小説を書いたのは三年前だったりします・・・(笑)
 最近再編したので、以前よりは読みやすくなってるはずですが・・・。

 この二作品はうちのサイトでも唯一リンクした作品になっていて、個人的にも思い入れがある作品でもあるので、両方の作品を気に入ってくださり、感激です!

 確かに二つの作品は対極な感じですね。
 それを感じていただけて、嬉しいです。
 またぜひリンクした小説を書きたいなぁと思っています。

 こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。

 お手紙、ありがとうございました!
2008.7.11 嘉月 碧
広川 侑先生
いのり:シャントゥール[クレルフィデス]〔「歌」「祭」番外編部門参加作品〕
往信:霞 降夜さまより 広川 侑さまへ
広川さま
 こんにちは。 いつもお世話になっております!
 エントリー当初から、何度も私信はさせていただいていましたが、
 VOICEでのお便りは初めてで、ちょっぴり緊張しております(笑)

 「歌姫:クレルフィデス」と、「いのり:シャントゥール[クレルフィデス] 」、
 あわせてじっくりと、堪能させていただきました。
 広川さまの世界は、本当に細部までていねいに構築されているので、
 こちらも想像力を働かせながら、腰を据えて、凛と向き合いたくなります。

 「気軽な作品」にはない、娯楽から一歩踏み込んだ「強さ」を感じます。
 そして、読み進めると深さを増していき、いつのまにか異世界と自分の垣根が取り払われて、
 胸に響くひとことに、たましいが反応して「ああ」とふるえます。

 受け取るものは、読者の勝手な心情と重ね合わせた「何か」で、
 それは広川さまが意図されることと、必ずしも同じではないかもしれません。
 が、わたしはそういう「ふところの広さ」というか・・・
 まったくの他人が、自分のことのように受け留められる度量をそなえた、
 そんな作品を描けることに、とても憧れます。

 人は、同じではないし、見えてるものだけが、真実でもない。
 だからこそ、わたし自身は「合致する」ことにはあまりこだわらない人間で、
 むしろ人と人とが「受け、交わせる何か」があること、それ自体に、ひどく感動を覚えます。

 触れ合えること、影響を与え合えること。
 なにげないようでいて、それらはものすごい奇跡なんだと、わたしは思うので、
 生きて、ことばを放つことは、とても愉しく、やめられません。

 感想を書くなら、なるべくVOICEを使わせていただこうかな、と思っているのもそのためです。
 一人より二人、二人よりたくさんの人に、投げることができた方が、言葉ってきっと愉しい。
 そんな想いの結晶が、この「novelaさん」というサイトなのかもしれませんね(^^)

 決して大きくもない、器用でもない人間なので、
 傍からみれば、歩みはカメ並なのかもわかりませんが(笑)、
 わたしはわたしなりに、これからもめいっぱい楽しみながら、
 novelaさん、そして広川さまと、おつきあいさせていただけたらな、と思っております。

 なるべく簡潔を心がけたつもりが、やっぱり長くなりました(^^)
 思わず語ってしまったのも、作品と、広川さまのパワーが成せるワザ・・・
 ということで、どうかどうか、大目に見てやってくださいませ。。。

 ではでは。霞 降夜でした!
2008.9.21 霞 降夜
返信:広川 侑さまより 霞 降夜さまへ
霞さま
 いつもありがとうございます。
 しかも今回、ファンレターフォームからのおたより、とても嬉しく思います。
 書き手と読み手の気持ちをわかってくださっている思いが、あたたかく伝わってきます。感謝です。

 自サイト内ではいろんなところで叫んでおりますのでご存知のこととは思いますが、広川が書いておりますのは、自分で作った世界ではありません。
 わたしは単に、筆記者、です。
 言霊たちに見せてもらった世界を、そのまま文字に起こしているだけ。
 書きあがってからはじめてそのお話がどんなものかということを知るのがあたりまえの日常です。
 なので、「ていねいに構築」なんか言っていただけると、「えへ^^;」と喜んだり困ったり(笑)
 でも、そんなお言葉をいただけると、見せてくれているのは言霊連ですが、それを文字に起こしているのは広川なので、彼らの伝えたいところを少しでも文として起こせているのかなあと思えて、嬉しいです(^^)

 わたしは、彼らに育ててもらっています。
 いくつもの世界を、日常を、リアルを、非日常を、歴史を――そういうものを見せてもらえる。書かせてもらえる。
 そこから、教えられます。
 ひととしての基本や、命の基本。生き物の基本。
 「あたりまえ」ということ。「ありがとう」ということ。
 しらない、わからない、ありえない、時間。
 見せてもらえるすべてを文に起こしてはいませんが、起こして公にしているものは、書き手にもわからないメッセージがこめられています。
 何年も過ぎてから、「ああ、あのときのあの言葉はこのことを教えてくれていたんだ」と言葉を失うほどのことを何度も経験させてもらっています。
 わたしもまた、読者です。
 彼らの言葉を、文字として残すという役目を負っているだけの、単なる読者。
 おなじお話を時間を経て読むと、まったく違うメッセージを受け取れることもありますから。

 なので。
 わたしのつたない文章から、彼らの想いが少しでも伝わっているのなら、そんなに嬉しいことはありません。
 受け取る言葉は、千差万別。
 感じる思いも、それぞれ。
 それが、あたりまえでしょう。
 ただ、それに触れることは、なにかきっかけがないとできない。
 意味のない出会いはないし、意味のない事象もありません。
 そのひとのそのときに必要なものがあったから、目にふれた。
 わたしが書くものを読んでくださる方には、たぶんほんのちょっとでもそこからご自分のものにできるものがあったのだと思っています。
 受け取るのも、流すのも、捨てるのも、それはその方の自由。
 ただ、「その時間があった」という、それが大切かと。
 大切なそのひとのその時間を、うちの言霊たちの想いに目を向けるために使ってくださったという、それそのものがありがたいことだと思っています。

 霞さまは書き手でもいらっしゃいますが、優れた読み手でもあらせられます。
 書き手は得てして自分の世界から外には出たがらないもの。
 自分の世界は認められても、他には目が向かないことは多いものです。
 書き手であるのに読み手として感想を贈るということは、実は簡単なようで難しいことでもあるかと思われます。
 現に、多くの書き手さんは感想くださいねとおっしゃっていらっしゃいますが、たまたま目に触れた他の世界にそれを贈ることはなかなかされない。
 だからこその「novela」で「VOICE」であるわけですが(笑)
 それをはじめて有効に使ってくださったのが、実は霞さま、あなたです。
 novela管理人としては、あなたのあとに続く方がどうかたくさんでてくれますようにと、実は密かに願ったりもしています(笑)
 どれだけの方のお目にとまるのかはわかりません。
 でも、より多くの方にその作品を読んだ想いを知ってもらい、また別の目で見てくださればというそのお心遣いが伝わりますよう、切に願って止みません。

 いつもあたたかなお心遣い、また、すばらしい世界を見せてくださる霞さま。
 これからも、のんびりたのしくお付き合いさせていただければと願います。
 できれば、末永くよろしゅうに(^^)

 ほんとうに、ありがとうございました(^^)
2008.9.23 広川 侑
MIYAKO先生
君の声が聞こえる〔「歌」短編部門参加作品〕
往信:霞 降夜さまより MIYAKOさまへ
MIYAKOさま
 はじめまして。
 先日エントリーしたばかりの、霞降夜と申します。
 これからどうぞ、よろしくお願いいたします(^^)

 「歌」カテゴリに興味があったのでまっ先に読ませて頂いたのが、このお話でした。

 主要人物たちは、すごくシビアな状況下に置かれているのに、二人を包む空気には、どこか幻想的なムードがただよっていて、それがオブラートのように、二人の境遇を包むので、少し夢見心地な、不思議な気分で読み進めることができました。

 後味が、やさしくやわらかいのも、素敵ですね!

 サイトにもお邪魔しましたが、鮮やかなビタミンカラーに、元気を分けてもらった感じです。写真詩を置かれているのにも、ちょっぴり共感を覚えました(^^)
 また時々、お邪魔させていただきます!

 ではでは。
 これからもお互い、楽しみながら書き続けられたら、いいですね・・・!
2008.5.19 霞 降夜
返信:MIYAKOさまより 霞 降夜さまへ
霞 降夜さま
 はじめまして、『さあ何から話し始めよう』のMIYAKOです。お手紙くださいましてありがとうございます。

 私もnovelaさんの「歌」カテゴリに惹かれて初参加いたしましたので、1つの言葉が新しい出会いのきっかけになったことがとても嬉しくあり、楽しいです。言葉の魅力のすごさを実感いたしました。

 写真詩は、言葉と合わさって私の想念の世界が広がったらなあと思って載せています。詩以外のページの写真は、ちょこちょこと撮っては差し替えで、季節感よりも自分の感情むき出しにしてます(笑)。写真を掲載されてる方の目に留ったのは本当にラッキーでした。

 両方について素敵な感想を頂いたこと、頭を深くたれると同時に、深く大事にしてゆきます。
 私が霞様のサイトへお邪魔して感じたことは、また別でお贈りいたしますね。
 本当に、楽しみながら続けることが1番ですね!ありがとうございました!!
2008.5.21 MIYAKO
村瀬 紫先生
神託の剣〔「未来への声」短編部門参加作品〕
往信:結さまより 村瀬 紫さまへ
村瀬 紫さま
 村瀬さんの「神託の剣」拝読しました。ファンタジーらしい厳かで美しい雰囲気が「いいな」と思いました。「勇者の旅立ち」から始まる物語が多い中、巫女と剣を創る少年のお話というのが新鮮でした。
 「両腕にずっしりとかかる重みを、切なく感じている自分に気づいた」という一文がとても印象的でした。何とも言い表し難い気持ちを感じます。全体的にしんしんと厳か、静かな中で少年の明るさがアクセントになってとても素敵だと思います。最後もさらさらとした余韻が残るようで、読後何とも言えない淡い気持ちになったような気がします。
 素敵なお話を拝読できてとても嬉しいです。ありがとうございました。
2005.10.29 結
返信:村瀬 紫さまより 結さまへ
結さま
はじめまして。
 神託の剣をお読みいただきまして、本当にありがとうございました。
 結様が気に入ってくださった「両腕にずっしりとかかる重みを、切なく感じている自分に気づいた」という部分、実は書いていて私もしびれました。
 待ち望んだものが手元にやって来た時は、どんな感情になるのだろう。どんな思いで、そのときを迎えるのだろう。ひたすらに頭をひねって書き上げた文章でした。それを印象的とおっしゃっていただけて、本当にうれしいです。
 この物語は、novela様のテーマを拝見し、生まれた物語です。生まれたこの場所で、こんな素敵な感想を持っていただけて、幸せです。
 本当に、素敵なメッセージをありがとうございました。
 これからもがんばります。
村瀬 紫